二十四節気

雨水(うすい)

七十二候

草木萌動(そうもく めばえ いずる)

3月1日頃から3月4日頃まで

草木萌動は、草木が芽吹き生え出ずることを表しています。
温かい雨が土をやわらかく潤し、草木の芽生えを促している様子が目にうかびます。
萌えるという言葉には、人もウキウキする不思議な力が宿っているようです。
 
また、3月3日は、桃の節句(旧暦では4月3日前後)を迎えます。
神道では、桃の節句は祓(はらえ)や禊(みそぎ)を行い、穢れをはらう日として伝わっています。人型に自分たちの穢れを移し、川に流して自分の健康と家の繁栄を祈念していました。
魔を払う力があるとされる桃を供え、新しい春を迎える大切な儀式として、ずっと昔から執り行われていた季節の切り替わりを意識するための、大切な日です。
 
そして、早春の旬の食材が切り替わりを向かえます。
 
【明峰喜久盛からくち】
美山錦を原料米に依田川の軟水伏流水を使用して仕込んだ明峰喜久盛からくちは、スッキリした飲み口で飽きがきません。
食感のよいエリンギや香りの強いにらと旨み豊かな豚肉と合わせ、つまみの濃厚な味や食感に負けない明峰喜久盛からくちの旨さを味わってみてください。
 
 
【うすいえんどう】
えんどう豆の一種で、さやごと食べる鞘豆とは違い、グリーンピースのように中の豆を加熱して食べる実えんどうです。関西の「豆ご飯」は、このうすいえんどうを使ったものです。その味わいは、グリーンピースよりも絶対的に繊細で、甘味があります。
和歌山県の特産品で、中でも日高地方が一大産地となっています。関東方面にはあまり出回っておらず、主に関西地域で流通、消費されています。
うすいえんどうをはじめ、豆類には良質のたんぱく質が豊富に含まれています。たんぱく質は人間の筋肉や血液を作るための重要な栄養素で、元気な丈夫な体を作る基礎になります。豆類の中でも、えんどう豆は炭水化物を多く含み、カロテン、ビタミンB1・B2・B6、食物繊維、カリウム、鉄分、葉酸など、多くの栄養素が豊富に含まれています。
 

うすいえんどうの特徴としては、実が大きく上品で繊細な甘みがあり、ほくほくとした食感が特徴。グリーンピースと比べて皮が薄く青臭さも少ない。

"うすいえんどうの茶碗蒸し"
材料(4人分)
うすいえんどう 200g
出汁醤油        
 大さじ2
 
a    
出汁    450cc      
卵             3個      
出汁醤油 大さじ2
 
1.aの分量で茶碗蒸しを蒸します。
2.うすいえんどうを鞘からはずし下茹でします。
3.フードプロセッサーでまわし裏ごします。
4.鍋に裏ごしたうすいえんどうを入れ出汁醤油で味を付けます。
5.蒸しあがった 茶碗蒸しにのせる。  
 
*卵の出汁の分量は、1:3